case社会福祉法人清泉福祉会 清泉愛育園|社会福祉法人松阪清泉福祉会 松阪清泉愛育園|清泉愛育園グループ 学園長 安藤智子 様

社会福祉法人 清泉福祉会 清泉愛育園
社会福祉法人 松阪清泉福祉会 松阪清泉愛育園

清泉愛育園グループ 学園長 安藤智子 様

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清泉愛育園グループ 学園長 安藤智子 様

社会福祉法人 清泉福祉会 清泉愛育園 会福祉法人 松阪清泉福祉会 松阪清泉愛育園
URL https://seisen-group.or.jp/
住所 (清泉愛育園)〒514-0042 三重県津市新町1丁目8番13号
(松阪清泉愛育園)〒515-0063 三重県松阪市大黒田町609番地
事業の種類 私立認可保育園
園児数 清泉愛育園:90名 松阪清泉愛育園:180名

名古屋から電車で1時間。海と山に囲まれた街「津」と「松阪」には、かつて多くの人が集まっていたという。誰もが「一生に一度は」と憧れたお伊勢参りの街道があり、今でもその名残が残されている。

今回訪れたのは「松阪清泉愛育園」。まず目に入ってくるのが、車社会に対応した広い駐車場だ。2023年に設立されたばかりということで、園舎に入った瞬間に新築の香りがほのかに香った。

迎えてくれたのは笑顔の安藤学園長。彼女の人柄を一言で伝えると「チャーミング」。立ち振る舞いの全てがチャーミングで、出会った人を笑顔にしてしまうような、そんな不思議な雰囲気を持った方だ。

そしてその周りにいらっしゃる職員の方もみんながチャーミングで、テキパキと笑顔で保育に携わっている。 お話頂いたのは、学園長の安藤智子先生。インタビュアーはリンクエイジの大野。

Q清泉愛育園ってどんな園なんですか?立ち上げも含め教えてください。

「清泉愛育園は昭和47年に設立された保育園ですが、平成16年に経営難で閉園の危機に見舞われました。その時、再建のための立役者として当時理事の一人であった夫に白羽の矢がたちました。経営を引き継ぐまでは、主人の名前が理事会にある程度で、夫も私も関わりを持っていませんでした。 「このままでは園に通っている子どもたちの預かり先がなくなってしまう」そう考えると居ても立っても居られず「どうにか子どもたちの通う保育園を守りたい」
という思いで、夫と共に清泉愛育園を引き継いでいこうと決心しました。

夫婦で「お助けマン」のような存在だったのかもしれませんが、保育園を守りたい一心で、保育園経営の経験のない私たちが、一から作り上げてきたのが、今の「清泉愛育園」です。

Q安藤先生は保育園で働いたご経験が無かったのですか?

私は幼稚園教諭として17年間勤めてきましたが、保育士として勤めた経験はありませんでした。初めは現場のことをゼロから学び直すつもりで、現場の保育を手伝うような形でスタートしました。

当時の定員は60名でしたが、それに対して在籍はたったの38名。3歳になるとみんな向かいの幼稚園に転園していくので、清泉愛育園にも魅力を感じてもらいたいと、幼稚園教諭だった経験を活かしながら施策を進めました。徐々に魅力を感じてもらえるようになったようで、次第に転園する子も減っていきました。

そして6年前、再び清泉愛育園に転機が訪れます。2017年に津市内のある保育園が突然閉園するということで、不安を抱えた保護者がたくさん清泉愛育園を尋ねていらっしゃいました。「子どもたちを預ける先がない…助けてください」そう言って涙を流す保護者を見ていたら、じっとなどしていられませんでした。「子どもたちを受け入れよう」そう言って、主人とすぐに動き出しました。

園舎も改築して、たくさんのお子さんを受け入れられるような保育園を目指した結果、当時の津園の定員60名から大幅に増やして90名定員の保育園にすることができました。今ではたくさんのお子さんに通っていただいています。

Q先生たちが保育で大切にしていることはなんですか?

清泉愛育園グループでは「笑顔と感謝」を大切にしていて、愛のいっぱい溢れる保育園を作りたいと思っているんです。

そのために、人と人との出会い、つながりを大事にしたいと思っています。
そして、子どもは褒めて育てたい。そうやって「自己肯定感」を大事に育みたいと思っています。
それは子どもたちだけではありません。職員に対しても同じように、「褒める教育」を通して自分に自信を持ってもらいたいと考えています。

愛の溢れる保育園とは素敵ですね。

愛がなければ良い保育はできません。とにかく、愛が大切だと、先生や子どもたちに伝え続けています。

この想いが子どもたちにも伝わっているなと実感した出来事があります。

ある日の園庭での出来事です。

「テントウムシは愛を運ぶ虫なんだよ」

「清泉愛育園は愛が溢れる保育園だから飛んで来たんだね」

3歳の子どもたちの何気ない会話が耳に入ってきたのです。

これを聞いて、私は涙が出るほど嬉しかったんです。子どもたちにしっかり想いが伝わっていることを感じた瞬間でした。

Q「愛」を大切にして、どんな保育を目指しているのですか?

日々の保育の中では、「興育」(きょういく)を大切にしています。
わくわくどきどきする気持ちを大切にしてほしいから、「教育」ではないんです。

教えて育てるのではなく、「興味を育てる」、ワクワクした気持ちを育ててねと伝えています。

Qメモリッジの導入のきっかけを教えてください!

取引先の企業様からご紹介頂きました。
その後、ご挨拶に来ていただいたリンクエイジの担当者の印象がとても良くて、この方たちなら安心してお任せできると確信しました。これも人と人との出会いですよね。

来ていただけるフォトグラファーさんも、うちの職員かな?と思うぐらい、素敵な方ばかりで、みなさん保育現場のことをよく分かっていらっしゃるので、それも本当にありがたいなと思っています。

撮影後のフォトグラファーさんから「今日の子どもたち、表情がちがいますね」という言葉があったりするんですが、これって、日頃の子どもたちのことを良く知ってくださっているからこそ出てくるコメントだと思うんです。
リンクエイジのフォトグラファーさんは、そうやって、日々の子どもたちのことをきちんと見てくださっているのだと思うと、安心してお任せできるんです。

フォトグラファーさんの中には、卒園式で一緒に涙を流してくださったり、片付けてくださったり、仕事以上の仕事をしてくださる方もいて(笑)温かいフォトグラファーさんを採用されているんだなと思うと親しみが湧いてきますよね。

Q様々な写真撮影の会社やシステム会社がありますが、弊社の決め手ってなんでしたか?

写真ってね、人が人を撮るんですよね。

カメラという機械が写真を撮るんじゃないんです。
人が撮るから、いい写真が撮れるんだと思います。
撮ってくれるフォトグラファーさん、携わってくださるリンクエイジの方、みなさんが「想い」を持ってくださっているのが決め手でした。 愛あるフォトグラファーさんがカメラを通して撮るからこそ、写真ににじみ出るものがあるのだと思います。

Q写真等の販売で抱えていた課題は、リンクエイジで解決されましたか?

インターネットでの写真販売に関しては、最初は抵抗があるかなとも思いましたが、なんのこと!最初からスムーズに導入できたので驚いているくらいです。

以前は職員が一枚一枚写真をホールに貼り出して、保護者から注文を受け、お金を徴収し、写真の袋詰めまで行っていました。これって、本当に大変な作業でね。その苦労が嘘みたいに無くなったんです。

今では保護者が園を介さずに購入してくださって、お金の管理もこちらが気にしなくてもちゃんとやってくださるので助かっています。
かなり業務負担が軽減されました。

また、リンクエイジのグループ会社DEKIGOTO様で卒園アルバムも作成してもらっていて、1人ひとり、その子のオリジナルページがあるのも嬉しいです。

Qこれからのリンクエイジに何を期待していますか?

私は、リンクエイジさんの大ファンですから。オンラインでもいいから、リンクエイジが大事にしている「全ての愛を力に変える」についての講演会とかしてみたらどうでしょう?

それから、先生たちのための撮影講習会、実技研修などもぜひやってほしいです。
撮影の仕方、シャッターのタイミングなど、プロのフォトグラファーさんから教わりたいことは山ほどあります。

清泉愛育園でも、「保育ドキュメンテーション」という写真を使った職員研修を取り入れているので、ここぞ!という子どもたちの瞬間を撮りこぼさないための秘訣を教えていただけるのは嬉しいです。

Q「保育ドキュメンテーション」ですか?

この研修は、写真を使います。
保育中の「あっ」という場面の写真を見ながら、この場面では子どもたちのどんな力が育まれているかな?とか、子どもたちはどんな発想をしているかな?と、思いを馳せながら考えるという研修なのです。

たった1枚の写真ですが、そこから、子どもたちが何を考え、何を見て、どう育っているのか、とことん考えて、次の保育に活かしていこうという研修です。
保育には「育ってほしい姿」というのがありますから、ここでは「協調性が育っているよね」「自然の学びがあるよね」など話し合うことで、1枚の写真から色々な気づきが生まれます。そういった研修をリンクエイジさんがやっても面白いと思いますし、ぜひやってほしいです。

Q写真の中には、気づきや学びがたくさんあるということですね。

そうなんです。今後は保護者も巻き込めるといいですね。1枚の写真から「このシーンはどんな会話が生まれてると思いますか?」という問いかけをして、それに対して付箋を貼ってもらって、保護者にも考える時間を作ってもらいたいと考えています。保護者の方も一緒に考えることで家庭でも子どもを見る目線が変わるんじゃないかと思います。

兄弟喧嘩ひとつにしても、「今人間関係をつくってるんだな」と見えれば叱ったりすることも減るんじゃないかと思います。

保育園とご家庭とで、協力して共に子どもたちを育てていくわけですから、保護者も保育士も、どちらも成長しなければいけません。
保育をするうえで、保護者も一緒に巻き込んで、みんなで子どもを育てなくてはいけないなと感じています。